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フォーラム

「舞踊教育システムのモデル・プランを探る」

日時:平成21年12月19日(土)15:00〜17:00
場所:第1会議室

プログラム
総合進行:出羽 尚(日本大学芸術学部ポスト・ドクター)

15:00〜15:05 開会の辞
宮沢 誠一(日本大学芸術学部次長)
 座長 田中 英機(実践女子大学文学部教授:主な研究者)

メッセージ
美術・音楽と共に演劇・舞踊を学校の芸術教育のなかに正統に位置づけたい,一刻も早く。感受性豊かな児童生徒の成長年齢にあわせた「身体表現」の基本と方法を学ばせることは,人の感性と情操の中枢を刺激して大きく育てるもので,芸術文化への価値観を養う人格教育の基礎となります。とりわけ日本舞踊は日本人の文化伝統の「心と形」をまるごと受けとめ,日本人の自覚と感性と教養を育てるに極めて有効な方法です。この140年の西洋一辺倒の歴史から,日本人の美意識や価値観,人生観を知らず知らずのうちに身につけていく「身体表現」としての日本舞踊の意義をあらためて積極的に考えたいと思います。

プロフィール
國學院大学文学部卒業。折口博士記念古代研究所を経て文化庁主任文化財調査官。同退職後,平成15年から現職。芸能学会常任理事,民俗芸能学会評議員ほか。著書に『日本民俗学の視点』『祭りと芸能の旅・近畿』『琉球舞踊』『民俗芸能辞典』(共編著)。
 パネリスト 尼ヶ崎 彬(学習院女子大学国際文化交流学部教授:主な研究者)

メッセージ
テレビを見ながらからだを動かす幼児を見ると,身体表現は人間の根源的な衝動なのだと思わずにはいられません。しかしこの自然な衝動と芸術的な舞踊とのあいだに大きな間隙があります。舞踊教育を,専門的技芸を教え込むものとしてではなく,自然な身体表現への欲求に形を与えていくものだと考えていくことはできないでしょうか。たとえば,歌におけるカラオケに相当するものを舞踊に見出すことはできないでしょうか。

プロフィール
東京大学大学院修士課程修了。専門は日本美学,舞踊美学。著書に『ことばと身体』『ダンス・クリティーク』,編訳書に『芸術としての身体――舞踊美学の前線』がある。


島内 敏子(日本女子体育大学体育学部教授:主な研究者)

メッセージ
日本の学校における舞踊教育は,明治以来,体育の中に位置づけられ,諸外国の影響も受けながら独自の展開をしてきました。この中では「日本舞踊」が,正規の教材として指導要領等で取り上げられることがなかったことは先に見たとおりです。しかし,各地に伝わる民踊が教材化され,また,創作ダンスでは,「日本的なもの」が題材のひとつとして扱われてきました。今回は創作ダンス指導の中で,日本の伝統的な身体表現技法をダンス課題として展開した例などを紹介し,「日本舞踊教育」を側面から考えてみたいと思います。

プロフィール
お茶の水女子大学文教育学部卒。東京教育大学大学院体育学研究科修士課程修了。現在,日本女子体育大学運動科学科舞踊学専攻にて創造的芸術経験としての舞踊教育に関する研究,舞踊創作や動きの習熟のプロセスをみる基礎的研究などに従事。


西川 箕乃助(日本大学芸術学部講師:主な研究者)

メッセージ
技術の継承という意味において,学校教育における日本舞踊の技術習得に常々,限界を感じています。師匠と弟子という1対1で稽古することで身につけてきた技術をグループレッスンで,しかも限られた時間でいかに効率よく習得させるか,技術レベルがばらばらな学生のどこにレベルを合わせるか等,非常に難しい問題です。ということは,自ずと広く浅く技術,知識を習得させることに教育的価値を見出しているのが現状です。

プロフィール
十世西川扇藏長男。早稲田大学卒業後ロンドン大学ラバンセンターで学び,モダンダンス・舞踊理論等を専攻。日本舞踊の国際派で,国際エミー賞優秀賞ほか受賞多数。「西川箕乃助の会」主宰。「五耀会」同人。日本女子体育大学でも日本舞踊を指導する。


貫 成人(専修大学文学部教授:主な研究者)

メッセージ
コンテンポラリーダンスの作家やダンサーを育成,教育するシステムはいかなるものでありうるのか,また,どのようにして整備されうるのでしょう。フランス(「国立振付センター」「振付開発センター」など),ドイツ(「タンツプラン」など),イスラエル(「スザンヌ・デラル・センター」など)はじめ諸外国ならびに国内で工夫されているさまざまなシステム,その背景にある「文化的アイデンティティ」の問題などについて報告いたします。

プロフィール
東京大学大学院博士課程単位取得退学。博士(文学)。著書・論文「針の先で天使は何人まで踊れるか」『平成18-21年度文科省科研費基盤研究(B)研究成果報告書』,『真理の哲学』など。『ダンス・マガジン』『日本照明家協会雑誌』などに舞踊批評を執筆。


丸茂 美惠子(日本大学芸術学部教授:研究代表者)

メッセージ
「日本舞踊はまだ十分に知られていない」――舞踊教育のアンケート調査から浮上した実態です。教師に関心がないので日本舞踊を教育に取り込むには困難がつきまといます。しかし,日本人が「目にはさやかに見えねども」と詠んだ感性,日本人ならではの豊かな感性を身体で引き継いでいるのが日本舞踊です。花や雪,月の表現が何と多彩にあることでしょう! 日本舞踊の振りや技術の習得を第一とせず,日本人の身体表現を学校教育に取り入れることを実現させたいと思います。

プロフィール
筆名 祐佳。日本大学大学院修士課程修了。博士(芸術学)。日本大学芸術学部演劇学科で日本舞踊コースを担当し舞踊学・舞踊史等を講義する傍ら,文化庁や国立劇場等の委員を歴任。アジアの舞踊教育機関等を多数視察。著書『おどりの譜』他。
16:50〜17:00 閉会の辞
橋 幸次(日本大学芸術学部芸術研究所長)
Copyright (C) Nihon University College of Art, Department of Theatre