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「日本舞踊:科学的アプローチと基礎研究」

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発表:「5流派の演者による日本舞踊の心理的印象の相違と動作解析」

三戸 勇気

(日本大学芸術学部ポスト・ドクター)

要旨

本研究は、日本舞踊の動的表現が観者にどのような感情を喚起させるかを検討すること、並びにその動的表現の違いをモーションキャプチャで解析し、その結果から動的表現が喚起させる感情がどのような表現から及ぼされるのかの検討を行うことを目的とする。これまで当該研究では、日本舞踊の流派の違いによる型(振)の印象への影響について検討を行うため、各流派の印象の違いと型(振)との関連を探ってきた。方法は次の通り行った。
1)心理評価:日本舞踊作品のイメージの特徴をモーションキャプチャから得られた作品の特徴と比較し、両者の関連を明らかにするために、イメージの測定に意味差判別法(SD法)を用い、多変量解析を用いて結果を導き出し、両者の関連を考察した。
2)動作解析:心理評価で選択した型(振)を実際に踊ってもらい、モーションキャプチャに収める。収めた型(振)について、(1)フレーム数、(2)時間構成、(3)立ち位置の変化、(4)時系列とパワースペクトル、(5)周波数解析とパワースペクトル、(6)速度に基づく部分動作の切り出し、等の解析方法を検討した。
研究対象として、歴史的に由諸ある代表的な流派の藤間流・西川流・花柳流・若柳流・坂東流の5流派を選択し、各流派に所属する女流舞踊家に「娘道成寺」のクドキの部分を踊ってもらった。これまでに、(1)30台後半〜40台、(2)30台、の2組(各流派2名ずつ計10名)を計測し、実験を行ってきた。その結果、同じ演目であっても、流派によって観者に与える印象が異なっていたことがわかった。今後は、個人的な動きの差が流派の型(振)に依存する度合いの検討を、年齢・性別を変え、数多くの被験者を対象に行う必要があろう。
今回は、これまでの研究経過と、印象評価の結果で見られた結果とモーションキャプチャで解析された結果の相関性について発表を行う。

プロフィール

日本大学大学院芸術学研究科芸術専攻博士後期課程修了。博士(芸術学)。日本大学芸術学部非常勤講師。主な研究業績「音楽の旋律が心理的・生理的反応に及ぼす影響」(SPSS Open House 研究奨励賞・2003 最優秀論文賞受賞論文、共)。ORCNANAプロジェクト:2005年度リサーチ・アシスタント、2006年度ポスト・ドクター、研究課題「モーションキャプチャを使用した動作解析」、研究発表「日本大学ORCNANAプロジェクトのモーションキャプチャを用いた舞踊研究」(立命館大学COEシンポジウム、2006.1、共)、"Psychophysical Analysis of Nihon Buyo−Japanese traditional dance−"(IOP 13th World Congress of Psychophysiology、2006.8〜9、共)、「日本舞踊におけるSD法によるイメージの調査用語に関する検討」(舞踊学会、2006.12、共)。日本音楽知覚認知学会・舞踊学会所属。

発表者紹介および要旨
丸茂 美惠子 氏
内藤 浩誉 氏
安室 可奈子 氏
田口 文哉 氏
出羽 尚 氏
渡沼 玲史 氏
三戸 勇気 氏
篠田 之孝 氏
入江 寿弘 氏
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